ー赤5ー
文字数 272文字
夕食の後。
一息ついて。
日中撮影したものを
現像しよう。
食べながら
教諭と話し。
まるで合宿のようだと
浮かれていたのだろう。
細かい部分は
その都度として。
大まかな現像の際の
様々な注意事項を
まるで聞いていなかった。
合宿のようでー
庭もあるのだ、
キャンプよろしく
外で食べるのも楽しそうだと。
「聞いてるか?」
「現像する時の話ですよね」
「気を付けないと
現像もアブナイんだからな」
学生気分、とは
まさにこの時のこと。
全くもって
舐めていた。
調理室の洗い場。
学校に居残る学生が
少なからずいた。
見知った顔はいない。
妙な会話を聞いてしまった。
『開かずの間があるんだってさ』