2023年12月4日(月) 捨てることは義務でもない

文字数 1,666文字

この三日間の成果
●服を仕分ける・衣替え・捨てる
●使わない布団を捨てる
●着物を仕分ける
●紙モノを仕分ける・捨てる

四畳半の部屋の手前が大体片付き、押入れの上段に収まっているモノがおおよそ把握できました。

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昨日・今日でちょっと悩ましいものも掘り起こしていました。
押入れ上段に積んであった紙モノ整理中に、単身赴任先から父が寄越した古い手紙などが出てきたのです。
のちのち手紙や年賀状類もごっそりと捨てる予定ですが、今回出てきたのはそれらとはちょっと違う大事な手紙です。思い入れ深く読み返して時間を過ごしてしまいました。

手紙をくれた当時、父は北海道に妻と娘二人(幼稚園児くらい)を置いて四国や東京に赴任していました。携帯電話すら普及していない頃ですから、遠方に暮らす家族同士を結び付ける手段としては電話と手紙が普通でした。電話もお安くはなかったのかな。
手紙を受け取ったときのことはまだかすかに覚えています。いわさきちひろさんの美術館のことが書いてあって、その影響だと思いますが、幼稚園児の娘に宛てた手紙に「せんそうはいやだね」とか書いてありました。たぶんその頃、世界情勢にも不穏な動きがあったのだと思います。
記憶通りの文面の手紙でした。これはちょっと捨てられない。

その他、紙モノの半分くらいは自分で描き散らした絵やマンガです。クオリティの高いものでもないのですが(完成原稿でもなかったし)、今の自分からは出てこないだろうアイディアをごみとして扱うのには苦しさがあります。何年も放ったらかし、他人事くらい遠ざかってから改めて見た落描きには、ちょっとわくわくして胸がうずくようなものも混じっていました。
作品というところまで昇華されていないものながら、当時の私の楽しみや興奮がそこにちゃんと宿って残っていました。今の自分も触発されてしまう。
部屋が片付いたら、絵も描きたいと思います。

手紙類は家族とも共有して少し懐かしんだ後、無理に捨てなくてもいいのでは、という話になりました。
家を片付ける、ゴミ屋敷をやっつける、汚部屋から脱出する……というと『断捨離』がスッと思い浮かびますが、なにも『問答無用で全部捨てるのが義務』という極端な思想でもないはずです。
部屋にほとんど何もないかのようなミニマリストの部屋が話題になったりもして、断捨離の結果あそこに到達しなければならない、というイメージが何となく頭の中にあったけれど、必ずしもそういうことではないんだなと思い直すことができました。

かといって、際限なく物を残すことはできないので、手近な箱でも空いたらそれに収まるくらいは思い出を残す、ということにしようと思っています。

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今日は外出の用事があったり、結構長風呂してみたり、片付け以外のところでわりと時間を使いました。
昨日は徹夜まではしないで済んだのですが、やっぱり早起きはできなかったし、片付けに比重を置きすぎるあまり生活のリズムが崩れてしまうのではしょうがないし、自分のペースを考えつつやっていきます。

明日は燃えるゴミの日!
山ほど出ている布類・衣服は在住自治体では燃えないゴミなので、整理ついた分は一旦横に置いて、紙類とか明日出せるものをまとめました。
今日はこれで終わりにします。寝る!

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片付けをしながら、いろいろと考えたり思い当ったりすること、気付きなどもあるわけですが、私の場合どうやら趣味そのものの断捨離をしないと物減らんかも、という気がしてきました。多趣味が過ぎるし、趣味ひとつに道具や材料がそれぞれ大量にあるから物が多いわけで……
たぶん片付けが進むごとにそういう話になっていく。

そして秋に誕生日だったからとプレゼントをもらえることになって、楽天のセールで欲しいものを注文しました。
……物欲! 物増えとるやんけ!!

12月4日の記録 おわり
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