第97話 普通
文字数 1,371文字
その後、四人で北栄の釣り場へ行き、夜になって紅羽行きつけの店で夜ご飯を食べて、洋館へと帰った。
ミナモは帰るとすぐに風呂の準備を始める。
三人はミナモが風呂の準備を終えるまでリビングで談笑していた。
「はぁー、今日は楽しかったー」
「そうだな、こんな日は久しぶりだ。どうだ糸音、京の街は」
「想像以上に賑やかなところだな。楽しめたよ」
「よかったー!ねぇ、また一緒にお風呂入ろうよ」
「いいよ」
「準備ができたのでいつでもいけますよ」
「じゃあ、レッツゴー!」
糸音と椿は風呂場へと向かった。ミナモはいつのまにか用意していたお茶を紅羽の前に置くと自分も椅子に座る。
「ありがとう。ミナモさん、今日二人を見ていてどうだった?」
「とても仲の良い二人でしたよ。お嬢様もいつも以上にご機嫌でした」
「そうか、それは良かった。なら安心だな、俺は少しやることがあるから、先にミナモさん入りなよ」
「承知しました」
しばらくして、椿が駆け足でリビングへと戻ってくるとソファにダイブした。その後、ゆっくりと糸音が歩いてリビングに戻ってくる。
「おてんばな奴だな。ミナモさん、ホットミルクを二つお願い」
「承知しました」
糸音は椿の座るソファの横が空いていたのでそこへ深々と座る。
「明日はどうする?」
椿は唐突に聞いてくる。
「そうだな、特に何もないな」
「じゃあ、森で探索でもする?」
「いいよ」
二人はミナモが持って来たホットミルクを飲みながらひとしきり話したあと、二階の自室にそれぞれ戻る。糸音は横になるとそのまま静かに眠りについた。
深夜、糸音は廊下でする物音に起きると扉へ静かに近づいていく。そして扉をゆっくりと開けるとそこには紅羽が灯りを持って立っていた。
「なんだ、紅羽か。こんな時間になんだ?」
「起こしちまったか、すまねぇな。ちょっといいか」
「あぁ」
二人は外へ出ると森の中へと入っていく。しばらく歩いていくと小川がでてくる。そして糸音は辺りに座わると紅羽もその横に座る。
「こんなところまで連れて来てなんだ?」
「何ってほどのことでもねぇけど、ゆっくり話しがしたくてな」
「まぁいいけど」
「こうしているとヘイオーでの事を思い出すな、まだ数日しか経ってないけど」
「ルクスリアと詩織、元気にしてるかな」
「明日、ルクスリアに手紙を出すけど、なんか書くか?」
「いや、いいよ。また会った時に色々話すよ」
「そうか。そういや今日はどうだった?」
「ん?あー、なんだろうこんな風に遊んだのは久しぶりだったよ。ありがとう」
「こっちこそありがとな、、それで糸音が良かったらなんだが、これからも椿と一緒に居てくれないか?俺は情報屋の仕事もあるからこれからもきっと忙しくなる、家を空けることもあるだろう、無理を承知で頼めるか?」
「いいよ、ここは居心地が良いから。それにこれからも椿とたくさん色んな事をしてみたいし。それに、私は普通の生活っていうのを知りたいんだ。今まで殺しが私の生きる全てだったから」
「そうか。なら、これからも椿をよろしく頼む」
「あぁ、、もう眠い、帰ろう」
「そうだな」
二人は来た道を戻り洋館へと戻って行った。
糸音は自室に戻りベッドに横になる。今日の出来事を振り返り呟く。
「はぁ、普通か、、」
糸音は目を閉じて静かに眠る。
ミナモは帰るとすぐに風呂の準備を始める。
三人はミナモが風呂の準備を終えるまでリビングで談笑していた。
「はぁー、今日は楽しかったー」
「そうだな、こんな日は久しぶりだ。どうだ糸音、京の街は」
「想像以上に賑やかなところだな。楽しめたよ」
「よかったー!ねぇ、また一緒にお風呂入ろうよ」
「いいよ」
「準備ができたのでいつでもいけますよ」
「じゃあ、レッツゴー!」
糸音と椿は風呂場へと向かった。ミナモはいつのまにか用意していたお茶を紅羽の前に置くと自分も椅子に座る。
「ありがとう。ミナモさん、今日二人を見ていてどうだった?」
「とても仲の良い二人でしたよ。お嬢様もいつも以上にご機嫌でした」
「そうか、それは良かった。なら安心だな、俺は少しやることがあるから、先にミナモさん入りなよ」
「承知しました」
しばらくして、椿が駆け足でリビングへと戻ってくるとソファにダイブした。その後、ゆっくりと糸音が歩いてリビングに戻ってくる。
「おてんばな奴だな。ミナモさん、ホットミルクを二つお願い」
「承知しました」
糸音は椿の座るソファの横が空いていたのでそこへ深々と座る。
「明日はどうする?」
椿は唐突に聞いてくる。
「そうだな、特に何もないな」
「じゃあ、森で探索でもする?」
「いいよ」
二人はミナモが持って来たホットミルクを飲みながらひとしきり話したあと、二階の自室にそれぞれ戻る。糸音は横になるとそのまま静かに眠りについた。
深夜、糸音は廊下でする物音に起きると扉へ静かに近づいていく。そして扉をゆっくりと開けるとそこには紅羽が灯りを持って立っていた。
「なんだ、紅羽か。こんな時間になんだ?」
「起こしちまったか、すまねぇな。ちょっといいか」
「あぁ」
二人は外へ出ると森の中へと入っていく。しばらく歩いていくと小川がでてくる。そして糸音は辺りに座わると紅羽もその横に座る。
「こんなところまで連れて来てなんだ?」
「何ってほどのことでもねぇけど、ゆっくり話しがしたくてな」
「まぁいいけど」
「こうしているとヘイオーでの事を思い出すな、まだ数日しか経ってないけど」
「ルクスリアと詩織、元気にしてるかな」
「明日、ルクスリアに手紙を出すけど、なんか書くか?」
「いや、いいよ。また会った時に色々話すよ」
「そうか。そういや今日はどうだった?」
「ん?あー、なんだろうこんな風に遊んだのは久しぶりだったよ。ありがとう」
「こっちこそありがとな、、それで糸音が良かったらなんだが、これからも椿と一緒に居てくれないか?俺は情報屋の仕事もあるからこれからもきっと忙しくなる、家を空けることもあるだろう、無理を承知で頼めるか?」
「いいよ、ここは居心地が良いから。それにこれからも椿とたくさん色んな事をしてみたいし。それに、私は普通の生活っていうのを知りたいんだ。今まで殺しが私の生きる全てだったから」
「そうか。なら、これからも椿をよろしく頼む」
「あぁ、、もう眠い、帰ろう」
「そうだな」
二人は来た道を戻り洋館へと戻って行った。
糸音は自室に戻りベッドに横になる。今日の出来事を振り返り呟く。
「はぁ、普通か、、」
糸音は目を閉じて静かに眠る。