第48話 長い日の終わり

文字数 672文字

「さっきのでかい音、B地区の方で聞こえたぜ」
 
「おそらく先生ですね」
 
「戦闘中ってことですね」
 
「よし、急ごう」
 
真宵達四人はB地区へと向かっていた。
その時、四人の前から黒いフードを被った男が歩いてくる。
 
「あいつ、敵か」
 
「おそらくそうですね」
 
「ん?」
 
ミツギは目の錯覚かと思った、さっきまで離れていた男が消えて徐々にゆっくりと近づいてきている。
 
「な、なんだ!おかしいぞアイツ、姿が消えて現れたと思ったらいつの間にか近づいていやがる!」
 
「!?」
 
四人は驚いた。さっきまでおそらく数百メートル先にいたであろう男は槍士の目の前にいた。
 
「みんな、にげ、、、」
 
槍士は男の手から放たれた光で腹を貫かれた。
 
「先輩!」
 
真宵は男に銃を向けて放ったがすり抜けた。
 
「ばかな!」
 
男は真宵とミツギに光の剣を飛ばし二人は倒れる。
 
「ミツギ!」
 
神無は小太刀を構えて男に斬り込むが、すり抜けて当たらなかった。
 
「な、なんだこれは!」
 
男は神無に近づくと手刀で気絶させた。
神無を担ぐと男は突然光に包まれる。
 
「ま、まてよ、お前何者だ?」
 
槍士はかろうじて声を発するが男は答えず、光に包まれ神無と共に消えて行った。
 
その数分後、志貴が駆けつける。
 
「大丈夫か!?真宵、槍士、ミツギ!神無はどこだ?」
 
「先生、か、かんなは連れていかれました、、光る男に」
 
「くっそ!やられた!三人ともすぐに医者に連れていく」
 
その後すぐに三人は夕凪家専属の病院へと運ばれ一命は取り留めたが、神無が連れ去られてしまった。この一報を聞いた京にいる遊達もすぐに夕凪邸に帰還した。
 
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登場人物紹介

夕凪糸音(17)


本作の主人公

殺し屋異能一家夕凪家の末っ子。

四年前ある事がきっかけで夕凪家から出て行く。

理由は覚えてないそうだが人殺しはもうしないと決めているそうだ。

学園に通う数ヶ月前、夕凪家当主である夕凪志貴に倒れているところを発見され保護される。

志貴に再開するまでの四年間の記憶がない。

記憶を失っているからなのか静かで冷静沈着。


ツグハ(25)


夕凪家に仕えているメイドさん。

何でもこなして万能なメイドさんだが実は少し抜けている。

休みの日はいつも何しているか誰も知らない、謎多きメイドである。

雷々メイ(17)


夕凪学園の糸音のクラスメイト

活発で正義感に溢れた関西弁の女の子

あんまり考えなしで行動しがち、誰とでも仲良くなれる性格である。


異については体内から電気を放出しそれを自在に操れる。

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