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文字数 280文字



誰かの街はいつものように
誰かの日常をその壁の向こうで
他の誰かの存在を忘れて
当たり前じゃない当たり前を
また1日分前に進めるために
窓を開け朝を取り込む
誰かの笑い声誰かを呼ぶ声
いつもと変わらない人の営み
山の色が変わることも
空の高さが変わることも
その誰かにとっての当たり前は
決して当たり前じゃないことを
ついこの前ほとんどの人が
身をもって知ったはずなのに
いろんな無理強いを強いられたのに
何事もなかったかのような
侵食を受け入れている
そんな現実を後何度繰り返して
誰かも僕もいろんなものを
受け入れられるのだろうか
知らない誰かの日常の
狭間の空の下にまた
他の誰かが迷い込み彷徨う朝
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