文字数 308文字



あなたを見失ったあの日は
真っ直ぐに見えていた
道の向こう側がぼやけて見えた
1人歩く街の明かりは
なぜか僕以外を照らしていて
流した涙の跡に触れる
優しい人は誰もいなかった
置いてきぼりの言葉と想いを
忘れてきたあの駅に
戻るにはずいぶん遠くまできたから
このまま揺られて流れてどこまで行こう
やがて忘れてしまうことにも
今日だけは強く鮮明に
寂しさがつきまとうけれど
僕らの出会いと別れの先に
どうか幸せにつながる種が
優しい花を咲かせられるように
明日は笑って迎えよう
何も得られない人の営みも
時にはあるけれど
そんなものは捨てて忘れて
例え痛みや苦しみを味わっても
何倍も綺麗な花を咲かせられるような
手放したくない愛を見つけるために
僕の旅はまた始まる



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