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文字数 225文字
ゆっくりと歩く街並み
聞こえる喧騒を楽しみながら
当たり前だった景色を
懐かしく想うのは
平和の尊さを
忘れている僕らが
当たり前と蔑むから
どんな事でも
均衡を保つためには
誰かの努力とこだわりが
食い止めているから
本当は振り返れば
日常なんて幻想は
いとも簡単に壊れてしまうのに
誰もが見て見ぬ振りを
してきた罪と罰
笑顔と悲しみは
裏と表で
せめぎ合い分かち合い
自分たちの居場所を
守ることが精一杯
明日はどんな顔をして
誰かのために
嘘をつこうか
偽りと知りながら
当たり前を生きるために