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文字数 356文字



もう動けないという限界の
先にあるものが見えていて
諦めきれずにもがいて充電が切れる
次の日もまた同じことを繰り返す
変わらない毎日時々一休み
目の前の後少しの壁は
ぼやけて分厚く綻びも見えない
手に入れたいものの価値は
人それぞれだから
隣で戦うその人の手や武器ほど
僕のものは汚れてもないし
十分に揃ってもないけど
同じくらいのダメージに
思いの強さと体力のなさを
痛感しながら深い眠りにつく
ひどい頭痛で目が覚めた朝に
いつのまにか壁の向こうにいる
昨日までのこっち側で
優しく励ましてくれてた
あの人が手を振ってくる
何もしていないのに
今日の僕の限界がやってきた
どんどん遠ざかるかまだ戦うのか
壁の向こうのそれが
本当に手に入れたいもの次第
こっち側でも十分なくらい
満たされるし謳歌もできるけど
物足りないから僕はまた明日
あの壁に挑む僕はまだ終われない
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