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文字数 408文字



深く深く眠り目覚めた朝
夢も見ずにたどりつく
久しぶりにぐっすりと
眠れた感じなのに
どうもスッキリとはしていない
疲れすぎているからなのか
何もかも思い出したくないからなのか
正直じゃない僕の体も心も
わかっているのは
普通ならぼろぼろという事だけ
俯瞰してみれるだけ
僕は普通じゃないのだろう
目まぐるしく変わる毎日
固まる前の地面を全力疾走し
飛び込んだ先が罰ゲーム
そんなゲーム誰も作ってこなかった
だから存在しない攻略法
ただ0から始めなかっただけ
それでも随分高いところで見れた
迷路の行き先とゴールと
その些細なことかだけを頼りに
綱渡りしてきたツケが
今ほんの少し僕を蝕んでる
でもそんなに長くは立ち止まれないから
また歩き出そうまだ終わりじゃない
あの子達が拾ったお菓子ほどの
道標を刻みながら前に進む
どんなにかけずり回っても
僕のしてきた事は
誰かにとっては過去の出来事
でも貴重な誰かへのヒント
それくらいの価値が伝われば
泥だらけのこの時間さえも愛おしい

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