７

　今回は大きなことにチャレンジしてみようと思う。と言っても、人によってはそんな大それたものには感じないようなヘンテコなチャレンジである。これであたふたするのはおそらく自分一人だけだと思われる。
　ここでもったいぶってもなんの得にもならないので、さっさと話を進める。
　一文一文を短くする。ただそれだけである。
　もやは説明する必要はないだろう。
　そう、その通りである。長すぎるのだ。自分の書く文章は。
　小説やらエッセイやらを書くからには、当然何度も見直しやチェックを入れる。
　その時一番最初に目を向けるのは、まず自分の書いている文章の内容で、その次に文法の正誤、そして最後に読みやすさ＆誤字脱字である。
　そこで最近、はたと気付いた。
　自分の文章長っ！　いやいや……、長っ！
　これはなかなかショックだった。思わぬところでけっこうなダメージをくらってしまった。そんな次第でこのようなチャレンジを思い付いたのである。
　では始めようと思う。今から文章をなるべく短めに書く……練習を行う。


　さて。少々不安だ。やはり人にはスタイルというものがあるらしい。こんな文章を書いていると、どうしてもこそばゆく感じてしまう。
　どうしようか。本当にどうしよう。
　いやはや困った。なにかを早口で捲し立てているような気分だ。
　果たしてこれは正しいのだろうか。文章的に。文法的に。読みやすさ的に。
　身体がムズムズするし、なぜか顔がニヤニヤしてしまう。
　いやーなにこれ？　いやなにこれ？　こんなの自分で書いて自分で笑ってしまう。
　ネタとかもうどうでもいい。とにかく自分の頭が変なふうに回転している。
　これ読みやすいのか？　よくわからないから、どこかに第三者委員会を設置しなければいけないと思う。
　これボツじゃない？　なにがボツか定かではないけれど、これ本当にボツじゃないか？
　現状をよく飲み込めないし、あまり釈然としないけれど、とにかく次回に続きます。