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文字数 462文字

 いつの日か有名な芸人さんが口にしていた言葉がある。
「なるべく自分の興味の対象から外れる本を読め」と。
 ハッとさせられた。そんな読書方法があるのかと。やはり見識が広い人の考え方は一味も二味も違うものだなと唸らされた。
 が、である。これがなかなか難しいもので、そのやり方はある意味でとても厳しい修行のような読書方法なのである。
 小説に限って言えば、好きなジャンルか否かによってやる気が大きく左右されるし、前回述べたように読めない作品はどうしたって読めないのだ。
 いくら見識を広げるため興味のないジャンルを読めと言われても、それはもはや修行ではなく苦行そのものと言っても過言ではない。
 一冊200頁の小説を半年以上かけて読むよりも、もういっそのことそれを「自分が読むことができない積読書」シリーズの一部に加えたほうが、自分のためにもその小説のためにもいいような気がするのである。
 しかしやたらめったら読まず嫌いを繰り返すのもあまり良くはない。なので今後挑戦してみる価値がありそうな本だけを手当たり次第読んでいこうかと思っている。
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