第20話:富士通入社、マイダン革命

文字数 1,548文字

 5月5日、北海道電力泊発電所が運転停止した。1970年以来42年ぶりに日本の原子力発電所の発電量がゼロとなった。4月27日、プレしステーション・ネットワーク個人情報流出事件が発覚した。その不正侵入によっておよそ7700万件の個人情報が流出した。ソニーや関連会社では同時期に他の流出事件も発生した。その結果、流出件数はグループ全体で1億件以上に及ぶと発表した。

 7月17日、FIFA女子ワールドカップドイツ大会が開催され、なでしこジャパンが優勝した。2012年が明け、2月29日、自立式鉄塔としては世界一となる高さ634メートルの展望タワー「東京スカイツリー」が竣工。オープンは5月22日となった。7月下旬、伊藤和臣は、富士通川崎工場に採用を前提とした研修アルバイトに参加した。

 こうして2週間研修をして横浜国大出身の先輩に情報をもらった。その他、工場の人達と親しくなった。8月10日、消費税法改正案「社会保障・税一体改革関連法案」が可決成立した。9月初旬、伊藤和臣は、富士通川崎工場の採用試験を受けた。9月中旬、富士通から内定通知を受理した。10月8日、京都大学の山中伸弥教授が日本人として25年ぶり史上2人目となるノーベル生理学・医学賞を受賞した。

 12月16日、第46回、衆議院議員総選挙が行われた。その結果、野党第一党の自由民主党が単独で絶対安定多数を確保する大勝で3年3ヶ月ぶりに政権を奪還した。2013年が明け、3月16日、東急東横線渋谷駅を地下駅に移転した上で東京メトロ副都心線との相互直通運転とみなとみらい線「東横線と乗り入れ」から東武東上線及び西武池袋線「副都心線と乗り入れ」までの相互直通運転開始した。

 こうして横浜の中華街駅までが一本で繋がった。この頃、2013年11月21日夜に首都キーウにある独立広場におけるデモ活動が始まった。2014年のマイダン革命「尊厳の革命」が起きた。これにより親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領の追放となった。ウクライナがロシアとヨーロッパ連合のどちらを選択するかが争われた2004年のオレンジ革命に続く革命であった。

 この抗議運動は、ウクライナ・EU連合協定の署名を中止する代わりにロシアやユーラシア経済連合との結びつきを強化するというウクライナ政府の決定により引き起こされた。運動の規模はヤヌコーヴィチ大統領の辞任要求とともに瞬く間に拡大。この運動は「政治の腐敗」や「権力の濫用」、「『ウクライナの人権』侵害」という認識により支えられた。

 トランスペアレンシー・インターナショナルは、ヤヌコーヴィチ大統領を世界一腐敗した人物の例とした。11月30日のデモ参加者への攻撃の後、状況はさらに悪化してより多くの参加者を招くことになり、やがてこの抗議活動は2014年ウクライナ騒乱につながっていった。その後もデモ、暴動などで死人も出た。

 一連の事件の結果、2014年2月21日にロシアと欧州連合調停の下、ヤヌコーヴィチ大統領と議会反対派の指導者ら「クリチコやアヤツェニュクなどによりウクライナにおける政治危機の解決合意が結ばれた。この署名にはドイツ外相ュタインマイアーやポーランド外相シコルスキーらが立ち会ったが、ロシア代表のウラジーミル・ルキンは署名を拒否した。

 合意締結の直後、ヤヌコーヴィチと政府高官らが国外へ逃亡。抗議運動の参加者らは大統領府の管理とヤヌコーヴィチの私的不動産を得た。その後、議会はヤヌコーヴィチを解任し大統領代行としてオレクサンドル・トゥルチノフを置き、前首相のユーリヤ・ティモシェンコの釈放を命じた。キーウでのユーロマイダンの後まもなく、ウクライナ東部において2014年クリミア危機と親ロシア派の騒動が起きた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み