第23話

文字数 636文字

毎朝、うちの猫様が「んち」を、猫トイレにしているのを始末します。
猫様は恥じらいのないオンナなので、砂でかぶせずそのまま置いていきます。

毎回思うのですが、大きさと形状が「かりんとう」に似ている・・・
そこで、思い出したのです。
今昔物語のエチ話、似たような話があったよねと。

今昔物語や宇治拾遺物語は「古典」で、教科書にのるような有名な話がいくつもあります。
NHKの大河ドラマも平安時代なので、「源氏物語」系の本もたくさん出ていますが、今昔物語は深堀すると、意外とエチ話があるのです。

今回のご紹介は、平安時代のイケメン君のヘンタイっぷりです。
平中というオトコで、歌人、貴族でかなりのイケメン、プレイボーイです。

数々のオンナとも浮名を流したのですが、ある時大臣家の侍従(女房)に目をつけ、アプローチしますが、毎回つれない対応をされてしまいます。

何とか部屋まで入り込んでも、侍従から「鍵をかけ忘れたから、席をはずす」と言われ、ドキドキで、待てど暮らせど戻ってこない。
なんと、侍従は内側から鍵をかけ、平中が入れないようにしてのです。

完膚なきまでに振られたのですが、平中クン、あきらめきらない。
そこで、平中クンのヘンタイが爆裂します。

あきらめるために、彼女の「んち」を手にいれよう!!
なぜ、そこに発想が飛ぶのか、モテモテ、イケメン歌人なのにねぇ、わからねぇ・・・

侍従は「こいつヤバい奴でヘンタイ」とどこかで知っていたのかもしれません。
女房の情報ネットワークは、スゴイ時代だったのでしょう。


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み