第9話 balls

文字数 843文字

 こんにちは。
昨日、大人女子7人でゴルフのラウンドをした。雨予報だったが、現地に着いたら晴れていた。こういうのを「神セブン」というのだろう(♪)

 受付済ませて、身支度して、カートへ。1ホール目の第1打は、その日のメンタルを占う。と、私は勝手に思っている。ティーを刺してボールをのせる。決まらず、ティーを刺しなおす。2度素振りして、いざ!
パッカーン!!

 私は球技が好きだ。ドッチボール、ソフトボール、テニス、そしてゴルフ。テニス歴が1番長い。軟式から始まり硬式へ。主婦になってからはテニス好き奥さま数名で、週2回汗を流した。みなさん、そこそこの経験者だったので、軽く打ち合ったら、即ゲーム。会話は和気あいあいなのだが、ゲームは別。せこいボールやサービスエースで点を稼ぎ合う。ときにはラインにのったの、のらないのでストップ。わざわざライン上に足を運ぶ。たまに、会話しながらゲームするから、点数を忘れることもあったっけ……

 ドッチボールは小学生のとき。休み時間に運動場で夢中になってやった。ピークは4年生くらいだったと思う。まだ体力的に男女差がなかったのか、男子対女子で、休み時間によくやっていた。そのとき受け止めた豪速球? の感覚を今も覚えている。イジメなんて言葉がなかった時代のこと。

 ゴルフは個人プレーであって、そうでない。マナーを守りながら、大人女子は和気あいあいと進む。
チカラを抜いて、下を向いて、踏ん張り、打つ。セオリー通りにやったつもりでも、ダフる。そんなときは、プレー以外の話に花が咲く。

「この前、スタバでさー、飲んだやつ美味しかった〜。名前何だっけ…… フラ

ーノ、そうそう。フラ

ーノ」

いやいや、そこは「フラ

ーノ」 でしょ。
そんなこと……
言えやしない、言えやしない。私のゴルフは、まだまだヒヨッコ。そして、お姉さまたちにご指導受ける身。
ここはもちろん「美味しいよねー、フラ

ーノ! 」
自然に流すのが大人の流儀。

 確かに、私は昨日、ゴルフのラウンドをしてきた。
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