第12話 占い

文字数 859文字

 庭のジューンベリーに赤い実がついた。常連の鳥たち、いらっしゃいませ。
鳥たちの生活は、いつも通りのようだ。

 コロナが重症化しやすい血液型の順番を、ニュースで言っていた。ホントか?
1番はAB型らしい。私じゃん。AB>B>A>O
日本人は血液型で判断することが好きだ、と思う。占いはその典型。
私を何も知らない人でも、『AB型』とわかれば「やっぱりね〜」とくる。
この反応、実は結構、嫌いじゃない。特別感ないですか? AB型のみなさま。

 10〜20代、占いやおみくじなど、啓示的なものが大好きだった。
毎日を占いたくて、タロットカードを持っていた。友人が占ってほしいと言うので、学校へ持っていくと、ひとり、またひとり…… ほとんどが恋占い。
今でも覚えているのは「彼と別れたくないが、今後、どうなるか」と、きいてきた子。カードは、『別れろ』と出ていた。ここで、プロならそのままを伝えると思うが、私は遊びの占い師。友人に情もある。だから「頑張れば、大丈夫」と言った。結果は…… お別れ。少しは才能あったかなぁ、私。

 自分で占うより、占ってもらったほうがいいに決まっている。友人のお母さんの知り合いが手相を見るという。
20代だった私からすれば、多くの経験を積んだ大人、信憑性(しんぴょうせい)ありそうとのイメージで即、依頼。見ていただいた。聞きたいことは、もちろん「いい人と、めぐり会えるか」だ。

 右手を出す。手を取られる。(ふく)よかで、温かい体温が伝わる。しばらく沈黙があり、見ながら(せき)を切ったように話し始めた。話の途中、途中で線を指しながら10分くらいだったか、終了。鑑定料は無し。「趣味でやっているから、いらない」とおっしゃる。いやいや、その方。鑑定してほしい人がいっぱいで、自分の時間がないと、こぼすほどらしい。その後、何回か見ていただいた。

 ここまで書いたら、最初の鑑定結果が、気になるでしょ?
今の私は、夫、2人の子どもがいる主婦。こうしてブログを書ける時間もある。
当たったか、当たらないかは、私次第。まだ、道半ばなので。


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