第20話 それぞれの歴史

文字数 831文字

 今日は梅雨らしい朝。昨夜のお月さま、見られましたか? 私は、雲の向こうの満月を見ました。次の皆既月食(98パーセント)は11月にあるそうですよ。リベンジ。

 北海道・北関東の縄文遺跡群が、ユネスコに登録されるようだ。日本史の教科書を開けば、たいてい始めの章にある『縄文』 馴染み深い言葉だが、場所はピンとこない。北海道は行ったことがあるが、東北は、まだ。こういうニュースを聞くと、旅好きの私はウズウズする。すでに行きたい所がいっぱいで、気持ちが折れそう。コロナ、早く終息してくれ!

 去年、あるラジオ番組がきっかけで、スマホにゲームアプリを取り込んだ。その名も『群馬HANIアプリ』。群馬県は埴輪(はにわ)の出土数が多いらしい。これを群馬

が作ったのには、 少々ビックリ! 内容は、以前大ブームを巻き起こした、

のような育成もの。 粘土から埴輪(はにわ)までに5段階あり、完成すると実物の写真に変わり、 コレクションしていく。途中、歴史用語などの知識コーナーもあって、しばらくハマった。

 子どもたちが小学生くらいのころまで、誕生日やクリスマス、年末年始などの節目に『人生ゲーム』をやるのが、我が家の恒例行事だった。下の子の

「じゃあ、ゲーム、やろっか! 」

の一言で有無を言わさず始まる。ルーレットで数字の分だけ進む双六(すごろく)のようなものだが、選択する箇所もあるため、世渡りのセンスが必要とされる。私は、家事の合間にルーレットを回して、参加することが多かった。今から思えば、家事など後回しにして、もっと子どもと真剣に遊べば良かった……。実家の母の

「小さいころは、あっという間」
という言葉が胸に刺さったまま、今、後悔しきり。

 2人の子どもは、もうすっかり大人になってしまい、世間で言う、いい年齢だ。帰省すれば、夫や私を気遣ってくれる。子育て当時の私は、どんな母親として映っていただろうか。ふと、無我夢中で過ごしてきた我が家の歴史を振り返ったとき、切なく、涙が溢れることがある。
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