第11話 情熱の嵐

文字数 867文字

 君が望むなら〜♪(ヒデキ! ) 生命(いのち)をあげてもいい〜…… 5月16日は西城秀樹の命日だ。平成生まれの人なら、ちびまる子ちゃんでお馴染みだろう。SASの桑田さんが勝手にシンドバッドするまでは、私も「ヒデキ〜〜!」のひとりだった(照)

 昨年、秋、go toトラベルで広島へ行った。ヒデキの故郷だったが、すっかり忘れて。関東に住む友人(女)と私の、ふたり旅。家族ぐるみでお付き合いしているので、夫も二つ返事だった。彼女は羽田、私は名古屋から向かい、広島で合流。友人とのつきあいは、学生の頃からだから、もう四半世紀以上になる。距離は離れているが、話題は近い。

 まずは安芸(あき)の宮島へ。大鳥居を見たかった。見れなかった。補修工事で。いい、いい、大きさがわかれば。旅先でしか味わえないのは、空気感だ。今度はキレイになったときに来よう。

 夜は牡蠣。地元の人が通うお店をチョイス。ふたりとも、いい歳のオトナなので、呑む・呑む・呑む・食べるで楽しんだ。命の洗濯。話題はお互いの子どものこと、ばかり。ひと頃は、夫たちも登場したが、今となっては思い出。

 翌日は早朝ウォーキングから。ここ数回、友人と旅するときの決まりごとになっている。広島城や原爆ドームが徒歩圏内のホテルだったので、それらを、我が街のようなつもりで歩く。どんな繁華街でも朝は清々しい。

 楽しい時間は、あっという間に過ぎる。フィナーレは広島駅でのお好み焼きにした。入店したら、友人がいぶかしげに、離れた席の客を見ている。「知り合いでも、いたの?」 と私。
「うん、たぶん。私、顔認知能力高いかも」と言い残し、まっしぐら。この行動力、私は好きだ。親しそうに談笑している。ほどなく席に戻ると
「やっぱり、そうだった。宮島で写メ撮っていたとき、ビューティ機能を教えてくれた人!」
サラッと言った。知り合いは知り合いでも、一見(いちげん)のね。

 君が望むなら〜、生命(いのち)をあげてもいい〜……
ヒデキが恋心を熱唱した『情熱の嵐』
今の私は、このブログに情熱を注ぐ。

 今日も読んでくださって、ありがとうございます。みなさま。



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