第5話 嫌な出会い

文字数 792文字

 爽やかな朝のウォーキング中、ムカデの死骸発見。まだ新しい。そろそろ、G対策もしなくては。

 数年前、玄関ドアの隙間から15㎝ほどのムカデが入り込むところをたまたま目撃した(涙)

こわい、こわい、こわい。

 見てしまった以上、怖くても、なんとかせにゃあならん。家族のためだ。でも、どうしたらいいんだ。殺すことは決まっている。でも、どうやって?
頭の中をぐるぐる回しながら、視線は釘づけ。

 ドアから天井にワサワサ這い上がり、ピトッと止まった。なんだよー(涙) 相変わらず気持ち悪い。
ヤツから目を離せないまま、そーっと移動。勇気を振り絞ってホウキで天井から落下させたら、落ちた衝撃?で玄関内をワラワラ逃げまわる。ひとりでキャーキャー言いながら玄関ドアを開け放し、ホウキでヤツを掃き出した。まだ我が家の敷地内。しかも生きてる。最期まで見届けなければ……

 その後、門扉から道へ掃き出し、花壇の土起こし用のクワで

えい、えい、えーい。

殺ってしまった。でも、後味は良くない。無益な殺生ではないけれど、なんかね。

 まだ、10代の頃。私は和室で、布団を敷いて寝ていた。窓の内側に障子がある部屋だ。
季節は夏。いつものように寝ていると、微かに障子を触る音がする。照明を点け、見てみたが異常無し。虫だという確信はあったが、眠かったせいもあり、早々に布団へ。しばらくして……

 首から背中にかけてサワサワしたものが流れた。

「なに? 今の」

半分、嫌な予感を持ちつつ、またも照明点灯。
先ずは背中を手で触り、パジャマをガサガサしたが異常なし。じゃ、まさかの布団か? 掛け布団open。

いた。

シーツが白いから映えている(涙)
当時は虫も殺せぬ、うら若き乙女。真夜中の雄叫びとともに、両親が駆けつけ、一件落着。懐かしい。

 ああ、道路で殺生してたときの鬼の形相、しっかり見られましたよ。斜向かいの奥様に。

 初夏が来〜れば思い出す〜♪
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