第23話 セレブ体験

文字数 914文字

 おはようございます。今朝は午前5時半からウォーキング。湿度が低く、爽やかな朝です。9200ほど歩きました。途中、苗を植える前の田んぼに鴨が浮いていて、ちょっとビックリ!水中の足がスゴく気になる。

 昨夜のテレビで、ほうれい線、目のクマ、二重アゴは頭皮マッサージでスッキリするという番組を観た。アラフィフのころから加速度的に老化が進み、言いようもない危機感に襲われ、スキンケアに目覚めた。タイミング良く、下の子の学校で知り合ったママ友が、自宅でエステサロンを開くというので、お試し価格でお誘いに預かる。

 ママ友の家は、閑静な住宅街の一角にある大きなお屋敷。だが、周りのお宅も負けじと建ち並ぶ。大衆車で乗りつけた私は明らかに場違いだった。玄関先に車を横付けしてインターホンを鳴らすと、閉まっていたガレージの扉がせり上がり始めた。黒のベンツの横に()めてと指示され、車庫入れ(汗)。少し緊張し玄関まで足を進めると、高くて大きなドアが開き、ママ友登場。私より少し年上だが、色白で毛量もしっかりあるセミロング。上のお子さんが大学生の男の子で、一緒に歩いていると

の彼女に間違えられることもあるとか。そんな人に、いい加減なスキンケアをしてきた私がエステを受けて良いものだろうか……。始める前から後悔した。

 エステ部屋は、10畳ほどの応接室をリメイクしたという。入ってすぐに猫脚のソファ一式。可動式のパーテーションの奥が、エステ専用ベッドと小さなドレッサーと水回り。中へ通され、上半身の下着を脱いで「コレに着替えて」とタオル地の上着を渡される。着替えたら腰高ほどのベッドにゴロリ。髪にタオルを巻かれ、少し温められたミストが顔全体を覆い……。あれやこれやで、1時間半ほどの贅沢な時間を味わった。着替え終え、猫脚ソファでお茶をいただきながらお支払い。この時の流れ、空間は間違いなく、私をセレブに仕立ててくれた。な〜んて勘違い。も、長い人生、たまには良いよね〜。

 しばらくは、ママ友のお喋りと心地よさが忘れられず、大衆車で通いましたよ、臆面もなく。今ですか?コロナで、立ち消えになりました。良かったのか、悪かったのか。あっ、老化の話でしたよね?
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