第21話
文字数 408文字
僕は第一志望の大学に合格した。はれて教師になるという夢のレールにのることができた。合格発表の日、両親に結果を報告したときに加藤くんにもラインで報告した。すると、おめでとうとすぐにラインが送られてきた。そして、さらに驚く内容が送られてきた。
[おめでとう。俺も第一志望に合格したよ。今は母親のアパートで一緒に暮らしている。会った時、詳しく話すよ]
僕はとても嬉しかった。自分が第一志望に合格したそのこと以上に、加藤くんの報告が嬉しかった。
僕の目からしぜんと涙がこぼれた……
その夜、我が家では合格パーティーが開かれた。お母さんは得意の料理を華やかに並べた。
去年から姉はオーストラリアへ留学しているので、お母さんの愛情は全て僕に向けられていた。ひきこもりを脱して、まさかの大学合格ーー両親にしてみれば、喜びは尋常ではないのも当然だったかもしれない。僕自身は、過去は都合よく葬り去り、今は、未来だけに希望をもっていた。
[おめでとう。俺も第一志望に合格したよ。今は母親のアパートで一緒に暮らしている。会った時、詳しく話すよ]
僕はとても嬉しかった。自分が第一志望に合格したそのこと以上に、加藤くんの報告が嬉しかった。
僕の目からしぜんと涙がこぼれた……
その夜、我が家では合格パーティーが開かれた。お母さんは得意の料理を華やかに並べた。
去年から姉はオーストラリアへ留学しているので、お母さんの愛情は全て僕に向けられていた。ひきこもりを脱して、まさかの大学合格ーー両親にしてみれば、喜びは尋常ではないのも当然だったかもしれない。僕自身は、過去は都合よく葬り去り、今は、未来だけに希望をもっていた。