5-1 潜入
文字数 1,259文字
次の日曜日。
目の前には一軒家ほどの大きさの真四角な建物が立っていた。コンクリートで固められた、窓一つない丈夫な外見の周りには頑強な鉄のフェンス。さらにその上には忍び返しの有刺鉄線が伸びていた。
フェンスの一区画が扉になっている箇所があり、大きな南京錠がかかっていた。
四人は倉庫の入口までの侵入に成功した。入口は重そうな鉄の扉で閉じられている。閂などの原始的な鍵はない。周りの有刺鉄線などというアナログな雰囲気とは逆に、近代的な電子ロックがかかっていた。
言いながら星弥 は四桁の番号を押した。するとカチリという音ともに扉が開く。