6-6 鵺化の条件
文字数 1,023文字
ノックをするとすぐに掠れた声で返事が聞こえた。
秘書の佐藤が軽く会釈をした後、移動式ベッドを押しながら部屋に入ってくる。そこには星弥 が寝かされていた。
佐藤はその場から離れて部屋のドア付近で待機している。足音も聞こえず、一瞬の出来事だった。
昏睡を続ける