1-4 ツチノコ研究
文字数 1,681文字
すると、白衣を着た女性が二人に話しかける。
二人は真ん中より少し後ろの席についた。
舞台袖で、先ほどの女性がマイクを持って立っていた。
舞台の真ん中で深々とお辞儀をした。
本当ならば私の祖父であります所長の
さて、当研究所では──
当時既にツチノコは未確認生物として広く知られており、過去に何度も別種類の蛇であったりトカゲの見間違いであったりしたため、蛇の突然変異種などの可能性が濃厚として採取したのが始まりです
しかしながら、とにかく未知の因子を持つ生物が存在している可能性が濃厚だとして、
糞や巣穴の痕跡などが徐々に見つかり、遂には生きている個体の捕獲に成功しました
爬虫類有鱗目……ツチノコは古来ノヅチとも呼ばれたことから、ノヅチ亜目ノヅチ科ツチノコ属ツチノコと分類しました
ノヅチ亜目は今後細分化が可能だと銀騎博士は考えており、ツチノコ研究はまだ入口の扉を開けたに過ぎないのです