あるうららかな午後のこと 20110713

文字数 316文字

あるうららかな午後のこと

ベッドに横になりぼーっと
どこを見るわけでもなく眺めていた

首振り扇風機の途切れ途切れの風が妙に心地いい

外からは近所の子供たちの声

なんだか不思議と心地いい喧騒が鼓膜を揺らす

そんな時ふと、思ってみるのだった

こんなまったりとした午後の一幕に

君が居てくれたらと

同じ部屋の中でこの空気を同じように堪能してくれたらと

君は僕の側で本でも読んでいて

僕は相変わらずぼーっとしていて

たまに退屈を持て余して君にいたずらして怒られて

そんな極めて平和な瞬間を君と分かち合いたい

風が止んで蒸し暑さが湧いてきた夕方のこと

そんなことを考えながら僕は

この一瞬を一人で満喫するのだった
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