街灯とワンピース　２０１３１２３１

文字数 258文字

華やいだ商店街
今では寂れたシャッター街
含み笑いが闊歩する大型ショッピングモール
そう思いたい薄汚い心
それでも今日は平等に過ぎていく

薄桃色のワンピース　街灯に照らされて
ディレイのかかった心臓の音がやけに煩い
銀河とか太平洋とか電子雲とか
何でもいいから例えてくれないか
手の届かない広大なものに
罪悪感と焦燥感が雷鳴と共にこの身を突き抜けた

街灯がゆらゆら照らす
ワンピースがひらひら揺れる
日陰の中で笑う僕の猜疑心
日向で俯いたままの君の信仰心
雨が降れば全てが有耶無耶にされて
君と僕は静かに溶け合う

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