すすきと風 20130906
文字数 297文字
穂先が揺れる
太陽の光が西から薄く伸びている
虫の声は聞こえぬ
日陰に出来た小さな空間に
日々の陰鬱とした空気がたまっているようだ
風は静かに吹き抜ける
誰の目にも留まらず
誰の心にも触れず
だただた静かにすすきの穂先を揺らしている
悲しいことは何もなかった
ただ日々の退屈に負けてしまったすすきたちが
静かに朽ちていくだけのこと
それだけのこと
毒にも薬にもならない講釈を垂れて
穏やかな時間ばかりが流れていく
陽炎の向こうに見たものは
結局は小さな夢でしかなかったのか
悲しいことは何もなかった
ただ日々の退屈に負けてしまったすすきたちが
静かに朽ちていくだけのこと
それだけのこと
太陽の光が西から薄く伸びている
虫の声は聞こえぬ
日陰に出来た小さな空間に
日々の陰鬱とした空気がたまっているようだ
風は静かに吹き抜ける
誰の目にも留まらず
誰の心にも触れず
だただた静かにすすきの穂先を揺らしている
悲しいことは何もなかった
ただ日々の退屈に負けてしまったすすきたちが
静かに朽ちていくだけのこと
それだけのこと
毒にも薬にもならない講釈を垂れて
穏やかな時間ばかりが流れていく
陽炎の向こうに見たものは
結局は小さな夢でしかなかったのか
悲しいことは何もなかった
ただ日々の退屈に負けてしまったすすきたちが
静かに朽ちていくだけのこと
それだけのこと