詩歌の孤独と文字の海 20150418

文字数 300文字

人が言葉を紡ぐ時 人は絶えず孤独になる
人が歌をなぞる時 人は絶えず誰かを欲する
魅惑の歌が手招きし そしていつも孤独になる
詩を紡ぐことを恐れ そしていつかまたここに舞い戻る

人が言葉を想う時 そこは海となる
人が思考に潜る時 そこはまるで大陸棚を降りるようで
薄暗い思索の洞窟に そしてまた息苦しくなる
物思いは言霊を生み そしてまた喉元に絡みつく

淀みなく流れているように見えても
綻びはそこかしこに見え隠れして
だから人はいつまでたっても
言葉を捨てられずにいるのだろう

だから人はいつまでたって
言葉で人を求めるのだろう

僕はそんな僕を愛して止まない
僕はそんな世界を愛して止まない
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