詩作ということ 僕の中の闘争 20130816

文字数 346文字

僕は僕の詩作の中で
たった独りになり
大きな渦の中で僕の持ちうる感覚と向き合っている

悲しみは涙腺へ
喜びは鼓動へ
興奮は血液へ
落胆はその手を止めるという形へ

僕の詩作には感動が少ない
上部だけを舐めた知ったかぶりの坩堝だ
だがこの脈拍の僅かな異変を
極限まで純粋に絞り出して
この小さな画面へと導いている

この世は広い
そして極小の宇宙だ
無限に広がるその一片を
まるで子どもが大人の仲間入りをしようと背伸びをするように
僕はキーボードを叩く
僕は知りたいのだ
この世の深遠を
暗くて冷たくて最後には無に帰す
(と僕は衝動的にそう思った)
この世の最後に待ち受ける真の姿を

これは
僕が大人になって
こんなことは若い頃の痛い思い出だと諦め達観してしまうまでの
僅かばかりの闘争だ
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