僕 20110827

文字数 571文字

吹き込む灰色の風

朽ちた心のその隙間から

カタカタと揺れる心の残骸

悲しくない哀しくない

焼き切れた涙腺のはしっこ

涙はとうに枯れた枯れた

感情なんてとうに捨てた棄てた

人を憎むこと
人を蔑むこと
人を侮辱すること
人を虐げること

全部全部醜いと
全部全部してはいけないと

そう教えられてきた
僕はそう育てられてきた

でもそれ無しに僕は僕でいられないのかもしれません

それでもそれが出来ないのなら

僕は僕であることを辞める他ありません

あのクズ野郎も
そこのゲス野郎も
向こうの殺してやりたいど畜生も

みんなみんな受け入れるためなら

僕は僕である必要はありません

切り捨てていこう僕という存在を

引き剥がして
ぶった切って
むしり取って

全部全部生ゴミと一緒にまとめて捨ててしまいましょう

消えりゃいい
消えりゃいい

僕なんて僕なんて僕なんて

花瓶の枯れた花よりも
存在価値のない僕として

僕はこれからの僕を

生きていくしかないのでしょう

嘲笑えばいい
蔑めばいい
踏みつけて行けばいい

道端に堕ちてる僕の残骸は

僕が僕だった時のもので

その道端を歩く僕は

僕でない僕という新しい僕

こんな滑稽な風景をネタに

日々のストレスでも解消すればいい

それでも僕は笑顔で明日を迎えるから
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