あの河川敷の眺めから 20111204

文字数 285文字

覚えていますか
僕らが見ていたあの川の流れを
まだ思い出せますか
僕らの過ごしたあの日々を

不器用な生きざまと
尖ったアイデンティティ
そんな不安定な毎日に苛立ちながら
互いを愛し 憎み 傷つけ 労り合った
僕らの大切な日々があった

疑うことを知った
信じることを知った
その度に心には傷が増えた
絆創膏だらけの心はいつしか悲鳴をあげて
訳も分からずのたうち回ったこともあった

あの河川敷の眺めを僕は忘れない
味わい尽くした歓喜と絶望と
捨てるほどあった憎悪と愛情を
あの河原の周りに置いてきたから
僕は決して忘れない
あの河川敷の眺めを
あのもがき苦しんだ日々を
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