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文字数 243文字



ゆっくりゆっくりと
喉の渇きを感じる先に
生ぬるい水が伝い落ちる
冷えた身体の中にわく
悲しみと怒りが
少しずつ消えて
深い穴の底に吸い込まれていく
抜け殻のような
望みのような
何かだったかけらが
散らばり帰り道を塞ぐ
どこかで聴こえていた音は
いつの間にかかき消され
次第に無に還っていく
昨日の出来事なのか
遠くの出来事なのかさえ
もうどうでも良くて
雨に打たれてる
その場所だけが忘れ去られながら
最後に見た景色を思い
バラバラに向かう足跡だけが
ただあの日を記す
思い出なんてそんな儚いだけの
夢物語
灯された焔に見た
夢物語
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