１４

夏の終わりが近づく中で
最後に振り絞る日差しが痛い
同じ場所に佇むだけで
吹き出す汗が
川になり小さな滝ができた
そうなるともう
日傘なんてちっとも
役に立たないくらいに
街が眩しすぎて
たった5分で次の建物の中に
吸い込まれている
電車の待ち時間も
バスの待ち時間も
耐えられないのに
寝坊したあなたを待つほど
芽生える殺意が今日は
美味しいものだけじゃ満たされないほど
膨れ上がっているから
とりあえず美味しいデザート
食べられる店を探そう
タルトがいいかな
パフェがいいかな
フルーツたっぷりのあの店がいいな
そこで買うもの考えようかな
だから早くきてねあなた