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文字数 445文字



ケーブルカーなんて
普段のならないから
ちょっと興味本位に乗ってみる
いつもより違う角度から
いつもと同じ街を眺めると
そこにはどこかで会ったどこかの誰かが
仕事の事だったり
恋人とのケンカの事だったり
この後何食べようかだったり
日常のあらゆる事を考えてる
人それぞれの思いや気持ちに紛れて
誰かの悪口とか
誰かへのねたみとか
ほんの少し見え隠れする
同じ高さの同じ目線で見ていると
苦しくなったり
切なくなったりしちゃうけど
ちょっと高いところから見たら
何でもかんでもみんなちっぽけで
どうでも良くなってきた
たくさん人がいる中の
ちっぽけなコミュニティでは
自分のテリトリーが
大切すぎて何だか疲れちゃうけど
でもよく見たら
人と争ってまで勝ち取ったそれに
傷つけて取り合ったのに熱が覚めたら
価値がそれほどじゃなかったりする
そこに気づいた時に
勝者と敗者は一体どっちなのだろうか
つい考えてしまう
ケーブルカーのスタートからゴールまで
そんなに長い時間じゃないけど
いつもと違う場所から見ると
何もかもが違った一面が見えて
何だかちょっと得した気分

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