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文字数 268文字



格子の向こうは誰かのテリトリーで
そこから少し溢れる光をもらい
優しく包まれたなら
見えない明日を空に描きながら
流れてゆく時を思い
流れゆく人を思う
明日にはまた新しい風が吹くのに
どうしようもないくらいの焦燥感が
体の中で増殖するのは
まだ何か足りないものが
あることを今日の僕が知っているから
またいつか会いたいけれど
叶わぬことも知ってる
また明日の言葉に込めた
優しさに気付かないフリして
小さな嘘を積み重ね
笑顔を取り繕って振る右手に
溢れる涙静かにつたう
遠ざけたサヨナラには
また向き合えないから
見えない明日を空に描きながら
流れてゆく時を思い
流れゆく人を思う
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