文字数 381文字



スイカやかき氷なんかじゃ
抑えられない暑さに
やる気も気力も全部持っていかれ
立ち上がる事もできない
そんなある夏の日
インプットは一通りし飽きた
アウトプットしたくても
ほんのひととき外に出ようものなら
滝のような汗かゲリラ豪雨で
道は塞がれていく
8畳のワンルームだから
ここにいる限り
エアコンのおかげで
溶けるほどじゃないけど
去年より設定温度が低いのは
外が暑いからかな
それとも掃除を怠ったかららかな
でもコレを止めて確認しようものなら
きっと明日には僕の原型
残ってないかもしれない
とうとう蝉の声が聞こえなくなっちまった
あいつらも暑すぎて
きっと鳴くのすら鬱陶しくなったんだろう
そんなうだるような暑い日が
あと何十日も続く現実に気付こうものなら
どこかの世界から魔法の剣取り出して
夏を切り捨てたい
幼い頃あんなに楽しみにしてた夏
今はただ早く過ぎ去ってほしい夏
冷蔵庫に食べ物がない
買いに行かなきゃ


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