24

文字数 191文字



窓に映える雲が青く輝きを増して
今昔を重ねる重い空気をまとい
黒く汚れて行く様が
ありふれた日常を飾り
佇む人影をその場に縛る
川の流れの中に
言葉を選ぶ風の匂いは
夏の終わりを告げながら
別れを惜しんでいた
遠ざかる箱に詰め込まれた
一人一人の見えている景色
瞳に映るその色は
あなたの記憶に留めるのに
相応しい色でしょうか
僕はそっと忘れ物の青を拾い
汚れる前にポケットに詰め込んで
今日のありきたりを楽しもう
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み