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文字数 450文字



くるぶしまで浸かった海の
砂が足元で消えていく感触が
夏の終わりを告げているようで
いつまでも余韻が絡みついて
まだ帰りたくないサンセット
クヨクヨしても寂しくても
時は止まることを知らず
こんな気持ちはいつでも置いてきぼりで
季節の移ろいは待ってくれない
どうにかこうにかやってきた
そんな道標を上書きしながら
流行り物を横目で見つつ
無難に過ごす術はもう古い
流れるニュースの主人公と
同じ人生がいつか降りかかり
同じように終わるかも知れないけど
その時に後悔したくないから
やりたいことやってみたいこと
そんな楽しみに蓋をするのは
なんだかもったいない気がするから
少しずつ解放していこうかな
年齢のせいにするのは
言い訳じみている気もする
全部の夢は叶えられないけど
365日も有れば何かひとつくらい
やれることがあるかもしれない
みないフリしてきたこと
無理だと思ったこと
自分以外の誰かにはなれないけど
昨日以上の自分にはなれるなら
何もしない選択よりも
素直な自分になれそうだ
目が覚めたら始めよう
とりあえず新しい靴を履いて
このドアを開いて踏み出そう
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