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文字数 298文字
昔の何処かで掛け違えたボタンを
今から戻すことはできないから
新しいジャケットに着替えて
長い時間を過ごしてきた君とやり直そうと
似合わないのに花なんか選んでる
涙の跡はいつでもなぞっていたけど
弱かった君はいつしか時を味方につけて
僕らはやっと肩を並べて
一緒に歩ける強さを手に入れてた
それは意思を持ったものじゃないけど
重なり合った瞬間から始まる
モノクロームになりがちな日々を忘れよう
終わりを思いながら過ごすよりも
君とあの頃のように楽しくいたいから
寄り添い合いながら寒さを凌いだ
そんな時をも笑い合えるのは
君の笑顔が何よりも変え難いものと
今更ながらに気づけたから
まだしばらく君の隣を歩く
チャンスをくれてありがとう