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文字数 312文字



空の色と海の色の
境目がなくなるまで
身を委ねた
私の体も心も
同じ色に染まっていく頃
瞬く星がまだ早いよと
優しい声で遠くから
私に話しかける
このままクラゲのように
波を漂うだけが
今は精一杯で
あと少しだけこのまま
何にも逆らわずに
どこかへと流されていく
波が優しく包み込んで
私に永遠をあげると
囁くけど
波にまみれた
傷あとが痛いから
あと少ししたら
あの場所へ
泳いで行くから
もう少しだけ
ここにいさせて
きらめく星が消えるまで
たくさんの優しさが
溢れては消えていくけど
本当に望むものは
自分が手を伸ばしたその先に
佇んでる
優しい目をして
いつかあなたが
自分の居場所を見失ったとしても
甘い囁きだけが答えを
持っているとは限らないから
自分の手で掴めるものを
少しは信じて
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