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文字数 219文字
頑張る背中
頑張っている手
僕にはどっちも足りない
何か足りない
掴めそうだった夢
叶えられなかった未来
そんなものばかりを
目で追う毎日
まだ一歩踏み出せない
ちっぽけなワの中
何もないコップに
水を注ぐ
こぼれ落ちるまで注ぐ
満たされたい
収まりたい
色も味も形もないそれは
今の僕のようさ
明日になって
何かになれたならなんて
他人任せはそろそろ
飽きても良いんじゃない
何処かで誰かが
そう言ったから
ほんの少しだけ太陽の下で
虹になるまで
空に手をかざす
頑張りきれない手をかざす
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