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文字数 484文字



カレンダーに記してた予定を
前日まで忘れてて
慌てて準備をしては
自分のアホさを嘆く
全く成長していないそんな僕を
君はいつも笑って見ている
スマホに便利な機能が
たくさんあるんだよって
教えてくれても設定を面倒がって
結局うまく使いこなせずにいる
新しいものをなかなか使いたがらない
両親に対して何でだよって
思ってた少し前の僕だったら
でも同じような気分になってきてて
いつのまにかそう言うのを
遠ざけ始めてる事に気づく
僕も少しずつそっち側を
歩き始めていたと言う事に
気分は昔のままなのに
そういえば美味しいと思うものが
いつの間にか増えてたり
食べられていたはずのご飯が
食べきれなくなってたり
色んな変化が僕の中で起きていた
月日が流れてあんなに喧嘩してたことよりも
あなたが隣にいる
当たり前のことの方がいつも通りで
たまに隣にいないことが
一人で初めて留守番した日のようで
何だか心が少し締め付けられる
まだまだ僕は若いつもりでいたけど
君の髪にも僕の髭にも
白いものが混じってきた事が
変わりゆく年月をずっと教えてきてた
少しだけ流れに逆らえるうちは
贖って行きたいから君にならって
リマインダーくらいは使えるようにしよう

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