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文字数 294文字
波の音は届いていますか
君がぐっすりと眠れるように
子守唄をお願いしました
不慣れな場所に1人っきりで
寂しくならないように
朝まで穏やかに過ごせますように
僕らの願いは同じところを
向いていると信じています
この空の下眠れない気持ちは
僕が代わりに引き受けるから
僕の分まで朝までおやすみなさい
不安とか期待とかもう何度でも
乗り越えてきた君はとても強い
だからとかきっととかそんな言葉は
もう何度も口に出してきたから
今はあえて言わないでおきます
夢の向こうに明るい日差しの中で
優しく微笑む君がいる夢を
僕の代わりに見てください
それは君と僕の願いの先にあるもの
同じ空の下で笑ってまた会える日を
長い夜を迎えて思い続けます