2024/3/23 はいしゃさん

文字数 703文字

痛いのが気持ち良い。
おかしい。
新たな世界が見えてどきどきしてしまった。

親知らずが痛過ぎて眠れないくらいで、歯医者さんへ。 
急遽、いつもとべつの歯医者さんへ電話。

口腔外科のある歯医者さんで、きれい。
そして、なによりきれいな女医さんがいた。
そしてやさしい歯科衛生士さん、受付のおねえさん。

「きょうはどうしたのかなー?」
「口角炎があるね…つかれちゃったのかなあ」
「これは痛かったねー」
「痛かったらいってね?」
「おくすり塗っておくねー」
「ちょっとレントゲンとろうねー」

終始やさしい。
(口角炎はあきらかにクッキーの食べ過ぎだけれど言えなかった)

そしてなぜ、常体なのか?
なんか可愛がられているかんじ。
私はいい歳の女性なんですけれど…?

痛い歯茎、痛い歯も、
「痛かったら言ってね?」
というひとことで痛さが逆に、気持ちよくなってしまった。

私は変態なのだろうか。
そんな気持ちがした。

これまでの歯科医院では、男性歯科医に診てもらってたけど、がさつでイライラしてるひととかだった。
なにも感じなかった。

もっと早めに転院すればよかった。
女医さんはていねいで技術力もあり、きれい。
見つめられたらどきどき。
次回は歯をおそうじしてもらうのだけど、恥ずかしい。
私の耳元に胸が軽くあたっていた。

くちの中に指を入れられて粘膜を触られて、いろいろな場所を弄られる。

ある意味、究極の官能なのではないか?

そんなことを痛み止めのおくすりをもらいながら考えていた。

私は変態なのだろうか。
 

春が近いね。
鳥の声を聴きたいなあ。
鳥を飼いたいなあ。
飼って可愛がりたいなあ。
たまにいじわるしたいなあ。
鳥籠に閉じ込めたいなあ。
私だけのものにしたいなあ。
困らせたいなあ。



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