2024/3/14 くるぶし

文字数 538文字

マーチダ先生の歌集が届いた。




装幀が凄いなあ、こんな凄い装幀の歌集、わたくしいままで見たことないですわ、と感心しながら読んでみたが、その内容はほとんどが呪いに近く、読み進めるのがしんどくなるがその中に面白い歌があったりして笑ったりした。

個人的に着目すべき点としては、セリーヌ、マルジェラ、フレッドペリーなどブランド名になにか、恨みがありそうな点。

35歳という具体的な年齢の歌、日の出より裏側を見ていたという怖い謎な歌がある点。

また栗が頻出している点、信玄餅を不当にディスっている点、などが挙げられる。

隙間へと意味落とし込む、の歌は胸の地蔵が森の侏儒に変わっていた点も気になる。

また、埴輪ととろろ汁の歌などはそれが指し示すところが謎なのだが、私はバカで汚れているので変な読み方しかできない。
個人的にはこの歌がいちばん響いたのだが、多様な読解ができそうでよくわからない。
(今日はホワイトデーです)

あと支那鍋に栗敷き詰める、の歌などはまったく常人には意味がわからないが、この歌も歌人の謎の愛を感じられ響いた。

この歌集はほとんどが呪いであり、屈折した愛がそのなかにわずかに垣間見えた。


今日届いたのは私は嬉しかったのだけれど、人にはあまりすすめない。
為書きに悶絶しました。
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