2024/2/25 マゾヒストの肖像

文字数 496文字

変態。
文学には変態ばかり出てくる。
昨年冬のこと、倉橋由美子のアンソロジーが出た。桜庭一樹さん編。





短編が数編。
倉橋の再評価、知るきっかけになれば良いなと思った。
個人的にお気に入りの『雑人撲滅週間』『亜依子たち』が入ってて良いと思った。

桜庭一樹さんはかねてより、倉橋由美子を愛している、とはっきり言っている、そして倉橋作品を広めようとしている数少ない貴重なひとだ。
文庫『聖少女』の解説も書いてたし、『私の男』は影響受けてるし。
私は倉橋由美子がすきなので倉橋の短編ならこの作品!というのがあって、それは『蠍たち』『マゾヒストM氏の肖像』であった。




これらは私が倉橋由美子を発見してからだいぶ後に読んだが凄まじい短編で、特に私は『蠍たち』が好きで好きで、『蠍たち』を文学の目標にしていたようなものであった。
(でもそこまで冷徹に残忍にはなれないよ。)







しかしどちらの短編もたしか『倉橋由美子全作品』と単行本以外の短編集に入っていない。
激しくてたぶん道徳的にあまりよくないんだろうね。
というか倉橋作品は道徳的にアウトなものばかりだね!







『マゾヒストM氏の肖像』は変態でとてもすきです。
ぐにゃぐにゃのマゾヒスト。




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