2024/3/13 パパ

文字数 733文字

父からクッキーがたくさん送られてきた。
2月のチョコのお返しなのだけど、こんなにたくさん食べられないよー、という量。
お礼の電話をしたら、体調を崩してしまって病院に行っていたらしいのだけど、心配だ。でも声は元気そうで安心した。

おおきなクッキーの箱を開けて、食べたらすごくおいしくて、とんでもない量を食べて、口の端の口角炎が治らなくなった。

私は父がだいすき。

というか本人に対して「父」「お父さん」と呼んだことは一度もなく、「パパ」、生まれてからずっと「パパ」と呼んできた。
つまり上の文章は正しくは

私はパパを愛してる。

これが真実です。

私は最近の父の丸い後ろ姿、首の後ろのぷにっとしたのを見て「ああ…なんてパパは可愛いのかなあ」と思うくらいには変態なのだった。
その嗜好がいろんなところに影響しており、異常な感情に向かう発端なのだと改めて思いました。






いま、血を流しているところなのよ。パパ。なぜ、だれのために?
パパのために、そしてパパをあいしたためにです。もちろん。…

パパ。ふつうなら、おじさまってよぶところでしょうけれど、おじさまはいやです。それではただのいかがわしい紳士とズベコーの組合せと変らない、という以上の理由でいやですから、やっぱりパパとよばせていただきます。


いま、ほんとに血を流しています。痛くて、すてきな気もち。いつからだったか……あのときは、一滴も血をみないですんだのに。でもこれはたしかではありません、パパの武器にほんのわずかに血を塗ったことに、あたしが気がつかなかっただけなのかもしれない……あれがはじまった瞬間、壮絶な出血というあたし自身の期待が裏切られたので、あたしはひどく狼狽しました。

(『聖少女』)

感情としては年上男性をパパと呼ばせていただきたい。
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