2024/3/5  SMELLとタナトス

文字数 1,356文字

先日はお友達とロリデ(ロリィタファッションをしてお出かけ)をしたのだけれど、とても楽しかった。







文学がすきな方なので、本屋巡りをしたり、福永武彦や渡辺温や、安部公房、三島由紀夫、小栗虫太郎、夢野久作、中井英夫、萩原朔太郎、室生犀星などのおはなしができて、私は非常に非常に嬉しかった。

なかでも『新青年』のお話ができたことが感動的であり、渡辺温や渡辺啓助を知っているひとはほとんど見かけないので非常に嬉しかったなあ。
江戸川乱歩や横溝正史がすき、とお話しされていてすばらしいなあ、と私は思った。
私は木々高太郎先生がすきなんだ。

『好き?好き?大好き?』の文庫版が出てたので買った。




これ、単行本値上がってたのでありがたいですねー。うれしいね。

あとは、ヨウジについて、vivienneについて、ロリィタのブランド、メタモルフォーゼ、モワティエ、BABYのお話もできてよかったなあ。嬉しかったなあ。
なかなか知ってるひとっていないよ。








行ったさきで、BUCK-TICKの展示があって、ウワアさすが聖地だ!と感動した。
(本屋も行ったので遠野遥さんのはなしもした。)

BUCK-TICKにはビジュアル的にも、楽曲的にも、日本におけるゴシック文化のさきがけ的なものを感じていた。
黒づくめ、妖艶。
うつくしい。





なので真っ黒ゴスロリに赤の差し色を着て行った私は、大正解なのだった。

昨年櫻井敦司さんが亡くなって、衝撃で、そんなことってあるの?と大変つらい気持ちになった。





岡村ちゃんが、昨年から今年の冬ツアー「元気です」で、櫻井敦司さんへの提供曲「smell」を全公演やっていて、それは追悼なのだった。
そのなかでもとりわけ、櫻井さんが最後に倒れたステージKT Zepp Yokohamaで歌った「smell」は、双方のファンのこころを揺り動かした。






(ちなみに岡村ちゃんの今年の冬ツアー「元気です」KT Zepp Yokohama公演は、昨年の2023 夏ツアー「テクニカルサポート」で岡村ちゃんが元気がなくて中止になったときの、振替公演であった。なので冬ツアーのタイトルが「元気です」となった。そんな経緯があるので、なおさら「smell」はベイベたちに刺さった次第です。岡村ちゃんが元気に歌い続ける、という強い意思を読み取ったのであります)

櫻井さんのソロ曲はBUCK-TICKとはまた違ったエロスとタナトス的な魅力があり、「胎児/smell」の、「胎児」はまたうつくしい。
佐藤タイジさんとの作品ですね。





ねえ…ママ今夜でサヨナラ
その血で目覚める
羊水 波打ち際はしゃぐ僕がいる
飛び散る星屑彼方へ 腐りゆく美しい
幾千幾億の死 煌めく愛の詩
水平線にたたずみその羽濡らしている 
完璧な程 孤独だ
愛している 今夜僕は飛び立つんだ
愛している 雨や風に負けないんだ
愛している 人を傷つけ生きてゆくんだ
愛している…

誰かを壊してしまおう 最悪の気分だ
跡形も無い位 誰も彼もみんな
ねえねえ神様あなたの真っ赤な葡萄酒
残らず飲み干したら 何か見えるのかい
過ち犯すばっかり 帰れる子宮は無い 
自尊心たっぷり行こうぜ





わたしは、わたしのあいする方々に、いつまでもげんきで、歌い続けてほしいよ。
そう思う。

でもね、歌い続けなくてもいいよ。
生きていてくれたら、それだけでありがたいのです。
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