2024/2/22 レコード盤針を落とさにゃ音出ない

文字数 1,379文字

引き続き、大瀧詠一さんのことを考えている。

大滝詠一。笛吹銅次。多羅尾伴内。厚家羅漢。






大瀧さんは、レコードに対してのこだわりがユニークだな、って私は思っていた。
ラジオ番組構成の『GO! GO! NIAGARA』とか。
「ハーイ、ボーイズアンドガールズ、レディースアンドジェントルマン、オトッツァンオカッサン」
「お待たせいたしました。日本一の自己満足男、大瀧詠一の趣味の音楽だけを集めたGO! GO! NIAGARA SIDE Iです。」

まず、「レコード盤針を落とさにゃ音出ない」で始まる。おもしろーい。

そしてSIDE I、A面の最後の曲。
「こんな時、あの娘がいてくれたらナァ 」(シリア・ポールへの提供曲「こんな時」セルフ・カバー)で、曲の最後に「あのー、サイドI終わったんですけども」と大瀧さんがいうんだけれど、私は当時大学生、ipodで聴いてたから「レコードって面白いナァ!」と衝撃を受けたのでした。

そして、SIDE II。B面の一曲目。
おーおーおー大瀧詠一ごーごーごーNIAGARA。
「ジングル;月曜の夜の恋人に」。
(ばーばーばー馬場こずえのしんしんしん深夜営業。ラジオ「こずえの深夜営業」テーマ曲「土曜の夜の恋人に」セルフ・カバー。)
これでも、大瀧さんは「レコード盤、ひっくり返せば裏側に」と言っていた。
たのしい!

曲を聴いていて、大瀧さんの呼びかけ?の声が入るとどきっとしてはっとして、大瀧さんがすぐ近くにいるみたい。
音楽を聴いている自分を見つめ直したりするのだった。
大瀧さんの声はやさしくてのんびりしていて、いやされるナァ。

そういえば、今日は雹と雪が降った。ふぶいてた。
岩手県の生まれの大瀧さんの冬、雪の曲もうつくしい。「さらばシベリア鉄道」「フィヨルドの少女」とか。
松本隆さんの歌詞世界でさらに、うつくしい。



哀しみの裏側に何があるの?
涙さえも凍りつく白い氷原
誰でも心に冬をかくしてると言うけど
あなた以上冷ややかな人はいない

君の手紙読み終えて切手を見た
スタンプにはロシア語の小さな文字
独りで決めた別れを
責める言葉探して
不意に北の空を追う

伝えておくれ
十二月の旅人よ
いついついつまでも待っていると
(さらばシベリア鉄道)

氷河がきらめいている
夜明けの色をちりばめて
童話のような街に
訪ねて来たのにすれ違い
三日も前に 雪の汽車で消えたのさ
うわさの糸が切れて
行方を知っている人もない
あの娘は友だちさえ
作らないよと誰か言う
あの娘を人嫌いに
させたあやまちはぼくにある
昔のままの 黒いコート着てるのか
(フィヨルドの少女)

うつくしい。
心にささった氷の破片が溶けてゆく。


さて。

ふざけたツケがどんどんきて、どーんときて、わたしはもう、貝になりたい。

わたしはとんでもないばかである、ということが、知られてしまった、というかもともと知られていたと思うのですけれど、ほんとうに、真性のばかだったということが知られてしまった。
ばかすぎる。
豚、豚、ほんとうに豚。
っていうことがますます真実味を帯び始めていますね。
もうだめだ。
はずかしすぎる。めちゃくちゃはずかしい!
もうずっとはずかしくて四六時中悶絶している。なんてことをしでかしたんだ。

ほんとうに申し訳ありません。
以前より重々承知しておりましたが、まさかご本人に読まれるとは思っておりませんでした。
もう気安く言葉は使いません。
うわーん。

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