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文字数 438文字



かけがえのないものだとしても
手放す決断をしなければ
ならない時は生きていれば
いつか巡ってくる人もいる
ゆっくりと噛み締めても
選ぶことのできないモノも
歩む時間が長くて出会いが多ければ
大切になるモノか沢山あるから
僕らには時間が足りなくて
夏休みの最終日のような
悲しい余韻に追われてしまう
どうしてもあなたの手で選べないなら
ほんの少しだけ僕が代わりに
シュレッダーに投げ入れるのを
手伝ってあげてもいいよ
あなたの歩みを途中からだけど
共に歩いてた所もあるから
選べない理由も知っているし
あなたの優しさに蓋を閉めて
代わりに僕が心で泣きながら
見えないように手放せるように
わからなくなるまで粉々にして
あなたのその手に返そう
本当は一緒に持ち歩ければ
あなたにこんな想いを
させずに済むかもしれないけど
ごめんね僕は最後までは
隣を歩いてはいけないから
手伝えるのはここまでなんだ
この続きはあなたが一人で
どうすればいいかを
決めながら歩いていってね
持ち歩くのはできないけど
あなたの姿が見える間は
ずっと見守り続けているから
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