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文字数 644文字


部屋にかさばるゴミたちは
物事に対して距離感を掴めずに
ダメにした色々なモノのカケラ
失敗なんて今まで
たくさんしてきたけど
水に流したり大声と一緒に叫んだり
それなりに上手くやってきた
でも最近は後回しにしがちで
見るのも嫌になって逃げ回る毎日
鏡に映る疲れた顔は
メガネと化粧とマスクで
多少は隠していけるけど
その奥の疲れた心は
悲鳴をあげていて
そこら中にまた積み重なる
大人になればなるほど
どうしていいか分からなくなっていく
責任感と達成感に味を占めても
どこか満たされないのはどうして
恋でも仕事でもなんでもいいから
どこか私が私で
いられる場所を誰か教えて
寝るだけの場所に帰って
繋がりもとめて開く
SNSの中には答えはなかった
お酒とともにその日は忘れても
片付かない部屋がまた私に
何かが足りないと投げつけるけど
パパやママとは時代も考えも違うから
そこにも答えはなかった
暗闇に落ちる瞬間救われたのは
飾りの名前の誰かの言葉
ラジオの向こうの
もう1人の私の悩みだった
答えがなきゃ自分で作ればいい
マイクを通して伝える
あなたの言うその言葉に
いろんな事がどうでも良くなって
昨日までの全てが
何もかも要らなくなった
材料は昨日までに自分が集めたゴミたち
向きを変えて重ねたら
見えないモノがそこに出来上がって
私だけの答えが見つかった
失敗なんて今まで
たくさんしてきたけど
きっとコレからもたくさんの
失敗をまだ繰り返すかもしれない
でももう答えの見つけ方知ったから
私の居場所はどこへでも
いつでも自分で作れる
ありがとう同じ空の下の
もう1人の何処かのわたし


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